「ベルの響くまちー綾瀬」推進プロジェクトについて
                                                       
 
 プロジェクト内容  活動画像  Youtube動画
 
【はじめに】

ミュージックベルは誰もが容易に演奏することが可能でかつ心癒される音色です。

高齢者・障碍者・健常者がともに支えあい、助け合う共生社会の一助になることを目指し
このプロジェクトを発足。

 【趣旨
 高齢化の進行する中で、特に認知症予防という時代的課題に傾注し、ベルの特性を活かし推進します。
〈参考文献として日本音楽療法学会誌 10巻 2号によりますと

「ベル活動は音楽療法として認知症予防に効果があると示唆されています。」

 【プロジェクトナビは綾瀬ベル夢キャラバンにおいて、推進プログラムを作成。
 【推進母体の構成と行動状況
 
 グループ  担当  活動
 綾瀬ベル A  障碍者部門 ・障碍者の 1 回ベル演奏指導 
・市障碍者福祉事業に参加
・障碍者ベルコンサート支援
 綾瀬ベル E  高齢者部門  ・高齢者施設訪問コンサート 
綾瀬ベル夢キャラバン  ・高齢者部門
・幼児童部門
高齢者施設訪問コンサート
小学校・保育園訪問コンサート
・学童保育施設訪問コンサート

・市青少年課児童館訪問コンサート他
市高齢者文化祭単位老人クラブコンサート指導
・単位老人クラブ月 1 回ベル演奏指導

              

 【 生涯学習の充実と今後の課題

高齢化の推移と共に生涯学習の機会は大きく進展し、踊り・歌・演奏・運動など
そのメニューも
20 年前には想像も及ばないほどであり、
市民の参加チャンスが多くなる事は素晴らしい限りです。

一方参加手段は自家用車・バス・自転車・徒歩などである事から、高齢になるほど、
日常は徒歩圏内の活動とならざるをえない。

そして必然的にその範囲は次第に狭くなり、社会参加の機会も減少していくのです。
 【活動のPR

ワンハートは高齢者施設訪問を目的として、1997 年に発足。大正琴・ベル・朗読劇団の三つの
部門
で成り立っています。
活動地域は綾瀬市を本部に海老名市、座間市の三地域で活動しています。
以来
活動は継続して今年で 24 年になります。会員は 90 名(主に 70 代中心)で
10 年目からは年間 200 回の
訪問回数になっています。
活動者は健常者・障碍者共に力を合わせて活動しています。

結成 5 年目には活動も順調に進み、会員も 100 名を超えていました。
そこで更にもう一つの新しい活動を
始める事にいたしました。

それが「ベルの響くまちー綾瀬」プロジェクトです。

本部として籍を置いている綾瀬市は県央に位置し人口 8 万三千人と小規模な市ですが、
「緑と文化が薫る
ふれあいのまち 綾瀬」をキャッチフレーズに発展しています。
然し他市同様高齢化の波が押し寄せ

それに伴い認知症の方も増加。そこでこれまでの経験や学会誌などから、
ベルが認知症予防の
一助として役立つと確信いたしました。

そのことから 2006 年プロジェクトを綾瀬ベル内に立ち上げました。
キャッチフレーズは「ベルの響く
まちー綾瀬」です。
 (ベルの響くまちー綾瀬は別紙を参照してください)

 【活動の広がり
 
 年度  ステップ  内容
2003年   第1段階   綾瀬ベル発足(メンバー 20 名)
2006年  第2段階  単位老人クラブベルグループ発足
2018  第3段階 市老人連合会主催の高齢者芸能大会に3グループ出演(大上、綾西、深谷)
2021  第4段階 5グループ 62名(大上、小園、綾西、深谷、鶴島)検討中2グループ

・「綾瀬市長と語る部屋」にて市長に「ベルの響くまちー綾瀬」について
 話し合い理解してもらう

2025  第5段階 綾瀬市内のあちらこちらで、ベル演奏を楽しむ高齢者・健康な高齢者が増える
 【対策】
 
No   内容
 1 高齢者・障碍者の方が身近な所で,童謡などのベル演奏にチャレンジし、歌ったり
おしゃべりしたり、地域の身近な人たちとの交流を通して認知症予防の一助を進めて行く
 2 会場は、地域の施設アルイハグループメンバーの自宅などでも可能です。
たとえば、徒歩が辛い方はご自宅を選択され、友人や希望者の方々とベル演奏することも
可能です(実例 ご自宅を憩の家として開放し、ご自身もベルを楽しまれました)
 3 参加者数は数人でも可能です。
 4 ベル演奏は,易しい、楽しい、面白い、おまけに懐かしい思い出を連れてきます。 
 【高齢者のベル体験より

ドレミファなんか知らないよもう忘れたよと。
はじめは、手を引っ込めていたおばあちゃんは、恐る恐るベルを持ち勇気を出して一振りした
美しい音色がひびいた
その音色に引き込まれて直ぐ仲間と「春の小川」を演奏できた。

そのおばあちゃんの感激と、驚きは、スゴカッタ。
こどものように、瞳をかがやかせ、こぼれる笑顔のすてきだったこと
                             (夢キャラバン高齢者施設にて)
 【ご支援・ご協力団体

綾瀬市青少年課・綾瀬市社会福祉協議会
・綾瀬市自治会(大上、深谷、小園、綾西、吉岡)

・綾瀬市老人会(大上、小園、吉岡)
 【ベルの脳の働き】                (音楽療法学会誌 10 2 号より抜粋しました)

1 音を聴き,数字譜をみる→演奏を側頭葉で捉え、数字譜は視覚的にとらえる。

2 自分がどのように演奏するのか考える(思考)→音を認知した情報は前頭連合野に送られ考える

3 自分がどのように演奏するのか考えたことを行動にうつす(行動)→前頭連合野から送られタ情報

  に基づき筋肉運動がおきる

4 成功体験(達成)→成功すると大脳と視床下部が刺激され、嬉しいという感情や快感、   
  達成感が生じるさらに次の行動をおこそうとする動機づけになる
  
  脳の働き 認知⇒思考⇒行動⇒感情⇒達成感・動機づけ 

 

 【まとめ】

ベル活動では、音を聴いたり数字譜をみたり、手を操作して演奏しますので

脳は非常に活発に働きます。

さらにベルは一人では曲が演奏できないという特性があるため

グループで協力する気持ちが自然に湧き出てきます。

一つの曲が出来上がった時には大きな 達成感と喜びを味わえます。

またベルは片手で軽く持てるほど軽い楽器ですのでこの点からも 高齢者向きの楽器といえます。